藍染

藍染めとはいったい何?

藍とインディゴ、枷染めの話の、知ってる方も多いと思いますが、藍染の藍とジーンズに使われる、合成インディゴは物質のレベルでは限りなくイコール。
これは昔ドイツの化学会社がその組成を分析して全く同じ分子構造を石炭から大量に合成する事に成功した結果です、ですから、藍を発酵させて取れる本藍にどうしても混ざってしまう不純物(青い染料成分以外のトコ)を除けば、もう全く一緒なんです。
しかしながら、やはり本藍染めだと、すなわち枷染めになるらしいので、そのあたりで染めがしっかりするということはあるワケです。
ただし、これは手間と時間を贅沢に使うから、おいそれと出来る物ではないので、これでジーンズを造るのはずいぶん高く付くはずです。

藍染

日本で藍染といえば、染める行程と、藍を建てる(発酵させて染料に仕上げる)事が古来からワンセットで、切り放せない文化になってますが、これがインドになると、藍を染料にする人と染める人はまったく別になってるようです。
ちなみに、インドは暑いので日本のようにカメを温めたりせずに、いきなり池の中で発酵させてます。今はほとんどやる人がいないそうですが。

そうやって出来た藍(インディゴ)を単に輸入していた西洋人には、本藍も合成藍も同じ染料としか感じられないでしょうが、そういう合理的割り切りも、時として大事じゃないかなと思うのです。
しかしながら、日本人としてはやっぱり藍染に特別のステイタスを感じます。

藍染

ちなみに
天然発酵本藍染めとは。
藍は様々な種類の植物繊維から抽出されますが、日本の藍は日本固有の植物である
「蓼(たで)」から取られ、殊に深い色合いを出すことで有名です。「蓼」は醗酵させると「すくも」と呼ばれる染め材料になります。
その「すくも」に、「ふすま」(麦の外側を米糠のようにしたパウダー)、消石灰と灰の灰汁とを加えて、約7日から10日かけて自然に発酵を待ちます。布や糸は、大きな甕(かめ)の染料に浸しては乾かす作業を15回から20回(シルクを、染める時には40回から45回)も繰り返すことによって、深い色合いに染め上げられていきます。
さらに天日干しをすることによって、鮮やかな藍の色が現れ、染料自体が布や糸の繊維の耐久性も高めるのです。
一日に2回くらい甕に入れ、十分に水洗いをして、3日ほど干してから、又甕に入れます。 晴れた日にしか、仕事は出来ませんので、約3ヶ月掛かります。
天然発酵本藍染めは使い込むほどに良い色合いになり、着こなすほどに柔らかく肌触りよくなっていく、という性質も持っており、生活に根づいた素晴らしい染色です。