染料

染料で染める美しさ

帯や着物に限らず、身に纏うものは全てと言っていいほど、何かしらの色に染められています。
その色は、さまざまな染料によって生みだされており、染料で染めた色であれば、どんな色と重ね合わせてもマッチします。それは、顔料と違って、一つの染料の中に文字通りさまざまな色素が含まれているからです。
染料で染められた色は、すべて美しい。
染料はその地域の気候によっても発色が違い、その時代によっても異なります。
しかし、自然の恵みから生まれた色は、その時々にじつに人々を魅了し、心の奥深くの感情にまで影響を与えます。
その影響はとても美しく、そして清らかで深いのです。

顔料は穿いてるとパキパキ柄が落ちていく

染料は穿いてると、柄がみずみずしく
美しく艶めき、風合いが増す


染料で染める京友禅染の技術


顔料は糸の表面に彩色されるのに対して、染料は糸の芯にまで彩色されます。
そのため、デニムの場合は染料のほうが生地艶も出るので深さのある色に仕上がるようです。着物の染色(伝統技術)は染料で染めるのです。

京都デニム染料

柄も染料で描きます。
それはなぜか?
生地は呼吸しているので、呼吸を止めず、末永くその時代ごとの発色をして欲しいとの想いや生地と色が一体化することで、生地の風合いを変えずに柄が出せることが特徴です。このように京友禅の技法を使用すると、色彩で日本の四季を表現したり、奥行のある柄が描けます。
色挿し友禅は、塗りきり1色で染めてしまう一枚の業、一輪の花にもぼかしを入れると柄に深みと品が出てきます。
ぼかしを入れることは、同じ所に何度も筆を入れることになるために時間、手間が何倍も掛かります。そのため、丁寧に染め上げられた京都デニムは独特の味と品が生まれます。挿された友禅の色は蒸しをかけることにより、発色します。友禅師さんは小さな蒸し器を用意して、発色を確認しながら仕事を進めます。

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