京都デニム|日本の伝統色:牡丹色

楽しいお正月が終わり、新しい一年が始まりました。
去年は良い年だったという方もそうでない方も、今年はますます良い年にしたいものですね。
今月はお正月のお花としても使われる「牡丹」についてご紹介します。

京都デニム|花コラム1月の花:牡丹

中国が原産である牡丹は元々は薬用として用いられていましたが、
その豪華絢爛な美しい花姿で唐の時代に大流行し、日本でも多くの品種改良がなされました。
江戸時代の美人の代名詞「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は、
牡丹がたくさんの花を横張りに伸ばして華麗に咲く美しさを美人に見立てたものだといわれています。
冬は一年で一番お花が少なくなる時期にも関わらず、お正月の祝い花は日本の生活の中に今でも息づいています。
というのも、日本には昔からお花を飾ることで心を伝えるしきたりがあったからです。
新年の祝い花の取り合わせと象徴されるものに、以下のような組合せがあります。
●松竹梅 常緑で樹齢の長い松は常盤、千歳の齢を、竹は生育が早くまっすぐ伸びることから純真、成長への願いを、寒中に凛として花を咲かせ、実をたくさんつける梅は高潔、繁栄を表す。
●松と牡丹 松は百樹の王、牡丹は百花の王とよばれ、不老冨貴の象徴。
●竹と薔薇 古くは長春というめでたい呼び名を持つ日本産の薔薇との組合せで。
●梅と千両 紅白の縁起を担いで。
●南天と椿 椿は白で紅白を表す。
●南天と菊 菊は白で紅白を、菊に喜久の語呂を合わせて。
紅白、緑色が多くみられますが、自然界に色がなくなる時期に意識的に強い色の植物を
用いることで色からもパワーをもらっていたのではないでしょうか。
牡丹は冬から春の中ごろまで、とても長い間咲いているイメージがありますが、実は今の時期に咲いているのは
冬牡丹と寒牡丹です。
本来の開花時期は春ですが、特別な管理をして冬に開花させたものが冬牡丹、初夏と冬に開花するものが寒牡丹です。
豪華ながらもふわっとしていて、優しい気持ちになれるお花です。
お花からもエネルギーをもらって寒い冬を乗り切りましょう。